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【慢 性 肝 炎】

 慢性肝炎にはウイルス性と自己免疫性の肝炎があります。慢性肝炎のほとんどはウイルス肝炎です。肝炎ウイルス(肝細胞内で増殖)にはA型からG型まで6種のウイルスがあります。

 A型肝炎は経口感染(よくいわれているのは牡蛎など摂取での感染ですが今はまれです)慢性化することはまれで一般に問題となるのは慢性化を引き起こすB型とC型です。

 この内B型ウイルスは感染力は強力ですが1963年Blumbergがオーストラリア原住民の血液中にウイルスを発見して以来急速に研究が進み現在日本では輸血での肝炎ウイルスチェックと出産に伴う母児間感染後の子供への治療により激減しています。

 現在肝炎の多くはC型肝炎です。血液中での発見は1989年でした。カイロン社の研究グループが米国CDCの研究者らとともに同定しました。日本でも同時期に岡山大学有馬暉勝先生が発見していました。血液を介して感染しますがウイルスの発見が遅れたため輸血などでのチェックがなされず現在慢性肝炎のウイルスチェック以前に感染してものと思われます。現在感染すればインターフェロン治療によりほとんど慢性化することなく完治します。

 一般にウイルスに感染すると抗体ができ病気は慢性化することなく完治しますがC型肝炎ウイルスでは抗体ができてもウイルスは肝細胞内で排除されることなく、生き続けるのです。

 時の経過とともにウイルスは肝細胞内で増殖しやがて肝細胞表面に出現しその結果患者さんの免疫系に認識され肝細胞破壊(肝炎発症)が起こるのです。

 しかし肝細胞内にひそんでいるウイルスは消滅することなく肝細胞の新生再生が存在する限り、持続的な感染が続くのです(慢性肝炎となる)。肝炎治療に関してはインターフェロン投与が行われますが当初は一日1〜2回の投与で24時間作用することなく効果は不十分でした。現在ではペグインターフェロン(インターフェロンとポリエチレン【高分子重合剤】と結合し吸収を緩徐にしてもの)と経口の抗ウイルス剤であるリバビリンによりかなり効果が認められるようになっています(2種類の作用機序の異なる薬剤投与)。インターフェロン、リバビリンは効果あるものの副作用も多い故慎重な観察のもと投与行っています。

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